2024年05月07日
2024年04月16日
前にも報告しましたが、私の単著2冊目となる『明治前期の国家と地域教育』の、出版社に渡す原稿をまとめる作業を8月にやっていましたが、それ以降の9月からの報告です。
まず、この『明治前期の国家と地域教育』の刊行助成を受けるべく、大学の特別研究費(刊行助成)と、日本学術振興会の「研究成果公開促進費」に応募する書類作成に追われました。8~9月の最重要の課題でした。年明けの1月には大学から、4月には日本学術振興会から、それぞれ採択されたという連絡を頂きました。
それを受けて、2月以降は、「索引づくり」と徹底した読み込みによる「誤植のチェック」でした。400ページを越える大著になりましたのでチェックが大変でした。でもなんとかそれも終えました。出版社である吉川弘文館から、本格的な作業に入ったという連絡を受けました。あとは校正です。
それと2024年度に申請した基盤研究Bも採択され、,予算を付けて頂きました。テーマは「明治前期における地域の中等教育要求の組織化に関する研究」です。徴兵令認定中学校の研究に力をいれていきたいと考えています。また報告します。
2024年04月16日
年度末は、超がつく程多忙だったので学術書を読むことができずに気楽に読書を楽しみました。まずは、五木寛之さんの『本を友とする生き方』(NHK出版)です。本を読むということはどういうことなのか、その原点を詳しく解説してくれます。「活字離れ」と言われていますが、そうした時代状況だからこその含蓄ある言葉です。斉藤孝さんと阿川佐和子さんの『対話力』(SB新書)は、「対話」という人間関係の基本的な営みにおいて、コミュニケーションの絶妙な方法を示唆してくれています。この本が面白かったので阿川佐和子さんの『話す力』『聞く力』(文春新書)も続けて読みました。雑誌の連載で、長いこと対談を重ねているだけあってやはり「話すこと」「聞くこと」の極意が語られていて面白かったですね。最後に阿川佐和子さんと壇ふみさんの『ああいえばこう食う』です。お二人は大がつく程の親友とのことで、しかもお父上が、阿川弘之・壇一雄という大作家です。このエッセイで、大作家の父親の家庭での生きざまが面白おかしく語られていてとても面白かったです。気楽な読書もたまにはいいですね。
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2024年03月28日
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2024年03月23日
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2024年03月20日
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2024年01月21日
2024年01月07日
新しい年を迎えました。HPでお世話になっている皆様にとって、今年がよい年となることを祈念しております。
本来「新年おめでとう」と書きたいところですが、新年の幕開け早々から大震災と大事故に見舞われました。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 世界を見渡す時、残念ながら紛争という名の戦争が絶えません。一昨年のロシアによるウクライナに対する、昨年はイスラエルによるガザ地区に対する、それぞれの大規模な軍事攻撃が起こってしまいました。私たちの無力を嘲笑うかのような攻撃が続き、幼い生命が連日奪われてしまった時、私たちは何をすべきかを考えさせられます。
私は、今こそ私たち自身の「足元の力」を育てるべきであると思います。「足元の力」とは、私たちの微力な民主主義を育てることです。日本は一見すると民主主義国家であるかのように思えます。しかしそれは間違いです。この国の民主主義は脆弱です。各種選挙での投票率しかり。安倍政権時代の「モリ・カケ」問題しかり。派閥によるパーティー券による裏金作りしかり。
では民主主義を育てるために何が必要か。教育がとても大切です。競争のための教育ではなく、子どもたちを、それぞれのもつ個性を大切に育てていく主体性を育てる教育です。そこでは「自分の言葉」を大切にすることだと考えます。
言葉を育てることを通じて人・子ともたちを育てること、このことが今大切になっていると思っています。
故加藤周一氏は、1968年のソビエト軍のチェコ・ハンガリー・ポーランド等への侵略に対し「1968年の夏、小雨に濡れたプラハの街頭に相対していたのは、圧倒的で無力な戦車と、無力で圧倒的な言葉であった」と述べています。戦車を無力化する圧倒的な言葉を我々はもつ必要があります。
そのためにも、私自身も微力ながら教育に尽力したいと決意する年頭です。本年もどうぞよろしくお願い致します。
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