演習

10年ぶりのゼミ合宿です。
9月の後期授業が始まる直前、2013年以来10年ぶりとなるゼミ合宿に行ってきました。
8年ぶりにゼミを再開したのが2020年。それから今年までコロナが猛威を振るう中なので合宿はできませんでした。ゼミ再開以来実に初となる合宿でした。
幸い全員元気で長野県上田駅に集合し上田市立博物館見学。その後松本に移動し浅間温泉に宿泊。翌日は、旧制高等学校記念館を見学して正午近くに解散しました。飲み会では深夜まで語らい会ったことは言うまでもありません。
2021年度のゼミが終了しました。
1月17日は今年度最後のゼミでした。すでに11日には卒論にエントリーした4年生全員が卒論を無事提出できました。最後は「死闘」と言ってよい程に厳しい指導でした。それを受けながら本当に最後まで粘り強く頑張った4年生たちでした。正直、私は「3~4人は脱落するかも・・・」と思っていました。しかし、見事に4年生はその「苦労」に打ち勝ち提出にこぎつけました。まことに「アッパレな闘い」でした。
来年度は現3年生3人と私との4人の荒井ゼミになります。この4年生の「闘い」を3年生もしっかりみていたことでしょうから、励みになると思います。
最後にみんなで集合写真を撮りました。4年生一人が体調を崩して欠席だったのは残念です。今年度のゼミは、残す日程はゼミ論文の提出と、有志での卒論・ゼミ論文発表会のみになりました。またしても新型コロナの関係で、送別会ができないのがとても残念です。

この4年生は、3年時から新型コロナでのオンライン授業が続きとても満足できる状況ではなかったと思います。しかししっかり力を付けた2年間だったと思います。そして最後はゼミやゼミでの討論をしっかりリードしてくれました。1年間リードしてくれた4年生たちに心から感謝します。

卒論を提出した4年生たちです。

今年度の3年生たちです。来年は4年生で深いゼミをめざします。

 

2021年度のゼミメンバーです。

2021年度後期ゼミ活動報告②(10月11日分) 

皆様、こんにちは。ゼミ長の名倉と申します。10月11日に今学期三度目のゼミ活動を行いました。活動内容といたしましては、「旭川学力テスト事件」をテーマとした討論活動を実施しました。今回は討論活動の中で、主要争点がどのように変化していったかを報告させていただきます。以下、報告です。
・「旭川学力テスト事件」討論主要争点まとめ
①学力テストの是非
「使用した参考文献では学力テストについての善し悪しの二面性を取り上げているが、みんなの目にはどう映ったか」という疑問から始まったこの争点。ほとんどの人が悪い面の方が色濃く見えるとの意見を出す中で、決め兼ねるとの意見も。その詳細な説明を聞く中で②への討論へと突入した。

②学力テストの現代的意義はなにか
「指標を測る」という学テの目的に関して「全国の学校水準を指標を図る」という目的で学テは行われているが、それを代用するものは存在するのか。また、「指標を作り上げる際に偏差値だけを取り上げるのは時代錯誤的な考えではないか」との意見から、新たな指標となるものとは何かを模索した。その後、実際に学テを受けた私たちの学校はどうだったかを思い出しながら再度、偏差値だけをみる学テの必要意義について検討した。

③現在、文部科学省が行っている様々な施策による、行政の介入は妥当と言えるのか
今回の討論テーマは「妥当性」が鍵である。そこで少し視点を広げ、昨今、文部科学省が提言している政策を通して教育現場へと介入することに妥当性を見いだせるかという討論を行った。それらの提言を通して、子供たちの利益になると結論づければ、妥当性があると判断できる。そこで、将来に必要な人材・能力とは何かを討論し、その上で現在教育現場で見られる、様々な政策は妥当なものかの検討をした。

このような流れで討論活動が進みました。以上で報告を終わらせていただきます。

2021年度後期ゼミ活動報告

こんにちは。荒井ゼミ、ゼミ長の名倉です。
2021年度後期のゼミ活動が、9月27日より本格的にスタートしました。第一回目は「子どもは親の私物であるか(体罰を事例に考える)」というテーマを設定し、各々の考えを深め合うことを目的とした討論活動を行いました。法の解釈や道徳的観点、実体験を基にした意見の共有から始まり、最終的には現在問題視されている、児童相談所の介入はなぜ難しいのかといった社会問題にも目を向けることができた白熱した討論であったと思います。
また、この日は現大学二年生のためのゼミ活動見学も開催しており、多数の学生が見学に来てくれました。新型コロナウイルスの流行もあり、オンラインでの実施ではありましたが、「荒井ゼミ=討論活動」のイメージを少しでも体感して貰えるような活動をお見せすることができたのではないかと思います。

第9回荒井ゼミ活動報告

はじめまして。荒井ゼミの高橋良汰と申します。11月9日に行われた第9回荒井ゼミの活動報告を致します。

今週から3週間に分けて各自のゼミ論文の進捗状況を報告する中間発表会が始まりました。第1回目の今回はゼミ長の名倉さんと副ゼミ長の阿部さんの発表でした。

今回からゼミ論の中間発表が始まるとのことで荒井ゼミでは初のzoomでビデオをオンにするよう先生から指示があり参加したゼミ生は皆顔を出してゼミに参加しました。直前に指示があったこともありゼミ生全員が顔を出すことはできなかったものの先週までのゼミとは違い私は緊張感を感じました。
他のゼミは対面で行われていたり、既に顔出しが必須で行われていたりする中、荒井ゼミは今回から変更されたので顔を出しながらのゼミ生の討論も実現すると面白くなるのではと思いました。
以上で第9回荒井ゼミの活動報告を終了させていただきます。

11月2日 第8回荒井ゼミ活動報告

 はじめまして。荒井ゼミの磯﨑未奈と申します。11月2日に行われた第8回荒井ゼミの活動報告を致します。
 今回は、各自が「コロナ」問題についての参考文献等を読み、意見をまとめてから討論に参加しました。参考文献等は決められたものではなく、個人の関心に沿ったものを読んだので、様々な角度から意見が出ました。
 はじめに、ゼミ長からコロナ禍の教育格差問題についての意見が出されました。そして、話題は2018年に文部科学省が発表した遠隔授業の推進に向けた施策、2019年に文部科学省が発表したGIGAスクール構想へと発展しました。このGIGAスクール構想の討論は大いに盛り上がり、実施して欲しくないという意見や、教職など専門の職業の資格を目指している学生が受講する講義は対面の方が良いという意見が出ました。
 自粛警察の話が出た際には、荒井先生から「家にいて暇だから他人をバッシングするのか」という問題が投げかけられました。この問題には、暇だからではなく、外に出られないストレスからバッシングをしてしまうという意見や、経済的に余裕が無い人がバッシングしているという意見が出ました。
 討論の最後には、荒井先生からスポーツや芸術活動は現在抑圧されているが、これらを大事にして社会を再建すべきという意見が出されました。
 討論は今回をもって一旦休止とし、次週から3週続けて各自のゼミ論文のテーマ報告が始まります。文章講座で学んだことを生かし、レポートを書きたいと思います。
 以上で、第8回荒井ゼミの活動報告を終了させていただきます。

10月18日、26日 第6回、第7回荒井ゼミ活動報告

 はじめまして。荒井ゼミの坪井翼と申します。今回は10月18日、26日に行われた第六回、第七回荒井ゼミ活動報告を致します。
 今回は二週にわたって第四回のゼミで行われた荒井先生の文章講座で学んだことを生かして、ゼミ生が400字程度の作文を書き、それの読み合わせをした後、文章についての意見交換を行いました。
 意見として多く出てきたのは口語表現が使われているということでした。例えば、「ここまで長くやっていると・・・」「こういう学生は・・・」「保護者の方とも・・・」というものが該当します。注意しているつもりでも無意識のうちに口語表現を使っていたというのが多くありました。私の作文も約500字のうち、3つほど口語表現を使っていたので、今後は口語表現を無くすことができるように、より注意を払って文章を書きたいと思います。
 その他にも、段落と段落のつながりや、最後に文字数を添えること、助詞の使い方、句点の打ちどころなど、基本の再確認からかなり細かいところまで幅広く議論しました。学校生活の中で文章表現を他者と細かく確認する経験は無かったので、とても有意義な時間でした。
 文章講座を経てゼミ生の書く力は格段に伸びたと思います。次回の討論を挟み、11月中旬から自分の主張を豊かに表現することを目標にゼミ論文のテーマ発表が順次行われるので、文章講座で学んだことを生かしてレポートを書いていきたいと思います。
 以上で第6回、第7回荒井ゼミ活動報告とさせていただきます。

10月12日 第5回荒井ゼミ活動報告

 はじめまして。荒井ゼミ生の星野凌摩と申します。数年ぶりに荒井ゼミが始まり、先輩がいらっしゃらない状況かつ、コロナ禍によって前期から今にかけて普通とはかけ離れた形式でゼミ活動を行っており、大変ではありますが日々楽しんで活動しています。
 今回以降、ゼミでは少々活動のスタンスを変えていく事となりました。後期の一通りの予定はやりつつも、当初よりも討論の機会を増やすという事でゼミ生間の意見が一致したため、より濃密な活動が出来るのではないかと考えています。
今回は、予定にはなかった討論を早速取り入れる事にしました。テーマは、「学校における諸問題」です。例えば、校則についての討論では、その内容の善し悪しというよりも、その根底にある、学校が子どもを「揃えさせる」姿勢に対する考え方に重点を置いて、様々な意見を出し合いました。そこには、揃えさせる事によって団結感などを感じさせるのではないかという意見や、今日では多様性や個性が認められるべきであり、揃えさせる取り組みは時代錯誤ではないかという意見など、賛否両論でした。
 教師の授業へ向き合う姿勢の在り方や、コロナ禍によって主流となったオンライン授業やオンデマンドについての考えをぶつけ合う際には、ある人の意見にある人が真っ向から対立する様子が多々見られ、以前から比べてより討論らしくなり、ゼミの活動として充実してきたのではないかと考えています。この他にも、学校内のブラックな一面や、時間を守る=良い子とされる風潮など、様々な学校の諸問題について触れましたが、どれも白熱した討論となりました。
 このご時世のため、ゼミ生と直に会うことが出来ず親睦をなかなか深められない状況ではありますが、討論や時間外のフリートークを通じて、肩の力が抜けてきたように思います。前述したように、今後は討論の機会が増えると思われますので、オンライン上でのゼミの活動を引き続き模索していきたいと思います。以上で、第5回の荒井ゼミの活動報告とさせていただきます。

10月5日 第4回荒井ゼミ活動報告 

 はじめまして。荒井ゼミの馬場朝日と申します。10月5日に行われた第4回荒井ゼミの活動報告を致します。
 今回は、前期のオンライン型講義で浮き彫りとなった、ゼミ生のレポート作成力についての講評と今後のレポート作成力を上げるための文章講座でした。荒井先生が半期を通して、ゼミ生のレポートを見た中で思った共通する長所は、「学んだ」「初めて知った」ということが率直に書かれていた点と自分の体験や経験に即して、素直に意見が表明されていた点でした。反対に、共通する短所は、固有名詞の誤りや誤字脱字などの基本的なことのほかに、文章に見出しをつけることや内容ごとに適切な段落に区分することが挙げられました。このような文章の誤りを一つ一つ例文で確認していきました。また、文末表現に気を付けること、口語表現を使用しないこと、「子ども」を「子供」と表記するような差別用語に注意することなども挙げられました。
 講義の後半では、文章を作成する上での技術を教わりました。文章を書く前に「なんのために」「なにを」「どのように」を必死に考えて書くことが大切だということや、題名はなるべくシンプルなものにすることなど文章作成の技術をレクチャーしていただきました。例文の間違っている点を指摘するという問題では、ゼミ生のみんなが苦戦していたように思いました。荒井先生が過去にしてしまった誤字の例で、「忘年会」の招待状を「亡念会」と打ち間違えて出してしまい、「そんな霊の出そうな会は行きたくない。」と言われてしまった話はとても印象的でした。
 今回の文章講座はとても意味のある時間になったと思います。文章を書く上での基本的なことから、どうしたらより文章の技術が向上するかなど大切なことをたくさん教えていただきました。初心に帰り、文章の基本的なことからもう一度見直し、質の高い文章を書ける力をこのゼミで手に入れたいと考えるきっかけとなりました。
 以上で第4回荒井ゼミの活動報告を終了させていただきます。

9月28日 後期第3回ゼミ活動報告

 はじめまして。荒井ゼミの志賀百香と申します。9月28日に行われた第3回荒井ゼミの活動をご報告致します。
 第3回は、2つの討論点をもとに連帯責任について討論を行いました。1点目は、成人に達した子どもの社会的犯罪に対して、親は、社会に対する責任という意味で、責任を負うべきかいなか。また、その根拠は何か。2点目は、男子ソフトテニス部の部員の1人が携帯電話を校内に持ち込んだことにより、全部員7人が連帯責任として顧問の男性教諭から頭を丸刈りにされた事件の関連新聞記事を読み、ここでの生徒たちの「連帯責任」を問う行動様式と校長や教師の判断、さらにはそれに対して批判的なコメントをどのように考えるか。さらにスポーツ界に支配的である「連帯責任」を問う考え方をどのように捉えるべきだと思うか。
 1点目については、法的責任と道義的責任の2つの視点から討論を行い、成人に達した子どもの場合は、親が社会的責任を負う必要はないという意見が多く出てきました。討論を進める中で世間からの圧力により親が責任を果たさざる負えない状況となっているのではないかという新たな論点が出てきたことにより、親が仕事を辞職・辞任せず責任を負わないことが容易ではない社会の姿が見えてきました。
 2点目については、見せしめとしての連帯責任と個人を際立たせない連帯責任の2つの視点から討論を行い、自らの連帯責任の経験を踏まえて意見を出し合いました。一概に連帯責任が悪いとは言い切れないのではないかという新たな論点から、話し合いによる自主的な連帯責任に対しての認識を深めることができました。
 今後もこのような討論を重ね、ゼミ生全員で豊かな討論力の育成に向けて精進して参ります。
 以上、略儀ではございますが、活動のご報告とさせていただきます。