荒井明夫ブログ

高畑勲さんの御逝去を悼む

日本のアニメ映画監督の巨匠、高畑勲さんが亡くなられました。ささやかな思い出を振り返りたいと思います。

 

 

いまから十数年前、埼玉県にある保育園の運動会で御一緒したのが最初です。その保育園は、保育実践で有名で、私の子どもたちもお世話になりました。私が学生を引率して見学に訪問した際、偶然高畑さんもこられていました。

気さくに話しかけられ直ぐに意気投合し、日本の子どものこと、文化のこと、等々を熱く語り合いました。最後は、運動会参加者全員での「パン食い競争」で御一緒し、走ったことが忘れられません。

そして、2013年に、大東文化大学の教育学科に保育士課程が開設した時、その開設記念イベントの記念講演を高畑さんに依頼しました。一度はお引き受けいただいたのですが、「『かぐや姫の物語』の制作が遅れ、監督が講演に出かけているとスタッフの士気に関わるから」と断られてしまいました。残念でした。

ところで、御存じのように高畑さんの代表作に、「火垂るの墓」があります。巨匠の名作の原点は、御自身の戦争体験にありました。御自身の戦争体験を振り返っての、熱い平和へのメッセージが残されています。

 

 

その最後の一節

「アジア太平洋戦争の開戦や敗戦へのいきさつから、延々たる対米従属、そして、悲惨な原発災害に至るまで、責任を決して明らかにせず、追及せず、ただ、ずるずると押し流されていく、私たちのずるずる体質と空気をすぐ読む驚くべき同調気質とは残念ながらいまも七〇余年前もちっとも変わっていないのではないでしょうか。私は自分も含めこの体質が本当に怖いのです。だから憲法九条は最後の歯止めとして絶対に変えてはならないと思います。」

高畑さんのメッセージを重く受け止めたいと思います。

『研究成果報告書』を刊行しました。

本HPの、「研究活動」欄でも記しましたが、『研究成果報告書』を刊行しました。2014(平成26)年度から2017(平成29)年度まで受けてきた日本学術振興会・科学研究費・基盤研究B「近代学校の組織化に関する地域史研究─就学行政の『勧奨』と『督』の構造化─」の研究成果です。

本共同研究は、私を研究代表者とする合計9名の研究者の共同研究です。1880年代前半の、各道府県が発した「就学督責規則」を収集し、整理・分析したものです。

なによりも成果なのは、全47道府県の就学督責規則を収集・整理した点にあります(福島県・沖縄県は未発見)。さらにいえば、「督責」の方法・地域における就学政策の展開・近世社会との連続性・罰則規程や「強迫」との連続性などを解明したことが上げられます。

今後の課題は、前の時代である1870年代との連続性と非連続性、あとの時代である1880年代後半~1890年代の各道府県が発した「就学規則」の収集・整理・分析です。これらの作業によって、義務教育制度が成立していく過程での地域からの公教育創造の動きがみえてくるものと思っています。

1月を終えて今年の豊富を語る

1月を終えますが、2018年の私の豊富です。

1.昨年の研究成果は「研究活動」で書きますが、1本の論文と一本の研究ノートでした。共同研究の成果を秋の教育史学会でコロキウムとしてまとめることができたのも成果だと思います。

2.今年は、1)長年継続してきたゼミの活動をまとめた本を世に問いたいと思っています。「きけわだつみのこえ」を2003年以降2013年度までの約10年間ゼミで読んで研究してきました。その成果をまとめたいと思っています。2)山口高等中学校の研究を完成させたいと考えます。これに関係する最低2本の論文をまとめたいと思っています。3)昨年秋、これまでの継続の性格をもった「就学規則」研究について、学術振興会に科学研究費を申請しました。その研究を進展させたいと思っています。

3.4月に出会う学生諸君との出会いの場である授業・講義を大切にして少しでも高度の内容で満足してもらえるように頑張りたいと考えます。

4.昨年秋の学科主任選挙で再選されました。4月から二期目がスタートします。引き続き主任の業務を誠実に務めていきたいと考えます。

5.精神的ストレスが溜まる状態が続くと思います。好きな音楽や読書(文学作品)を通じて、精神的には落ち着いた日々を過ごしたいと考えます。聴いた音楽について、読んだ文学作品について、これまで同様このHPのブログで紹介していきます。それを通じて少しでもブログの更新頻度を高めたいと思っています。

いうまでもありませんが、そのためには健康と家族で過ごす時間を大切にしていきたいと考えています。今年もまたどうぞよろしくお願いします。