荒井明夫ブログ

つれづれなるままに
 今日は、つれづれなるままに、力を抜いて書いてみた。
 若い頃は、毎月初めの日曜日に、僅かな小遣いを懐に抱いて、神田周辺の本屋街に出かけ、午前中に新刊書を買い、気に入った店でお昼を食べ、午後には古本屋をまわって時間を過ごし、喫茶店で時間を過ごすことを楽しみにしていた。
 最近は、専らアマゾンでの購入である。出かけずに、ほしい本を探さずに、ピンポイントで効率良く必要な本だけを限定して購入している。その結果気がついてみると「面白そうな本を手にとってみる」体験がなくなった。
 もう一つ気になるのは、大変大げさだが貧富の格差拡大への自分自身の加担である。アマゾン会長のジェフ・ベゾス氏は2018~2020年3年連続で世界一の大富豪であった。資産はなんと14兆円!全く想像できない金額ではないか。時給に換算すると4億円!日本人の生涯賃金が平均3億円というからベゾス氏は私たちが一生かかっても稼げない賃金を一時間で稼いでいることになる。
 そのお金はどれほどの額か。
 世界人口の下半分、35億人が所持しているお金と上位62人が所有する資産が等しい。
 ベゾス氏の資産に1%の税金をかけるだけで、エチオピアの医療費は総て賄えるという。
 世界の大富豪上位22人の資産の合計は、アフリカ全女性の資産よりも多いらしい。
 上位1%の大富豪に0.5%の税金をかけるだけで2億6千万人の子どもが学校に行くことができ、300万人を飢えから救済できるそうだ(国際NGOオックスファム報告書)。
 「格差の是正」というと「自分にはできそうもない」課題だと思える。でも、アマゾンではなく、本屋街を歩くことで中小の書店は少しでも活気づくかもしれない。
 コロナ禍の中、生活が大変な人々が増えている世界だ。
 自分のゆとりを取り戻すような、ゆとりと時間を楽しむ生き方も考えるべきなのかもしれない。そんなことを思う今日この頃である。